【大工工事】軒天破損を軽く見ていませんか?あまり知られていない軒天の役割とメンテナンス方法
軒天破損を軽く見ていませんか?あまり知られていない軒天の役割とメンテナンス方法
軒天が部分的に剥がれていたりしていませんか?
屋根や外壁に比べると残念ながら軒天の存在は軽視されがちです。
破損していても放置されている事が多く感じます。
軒天の存在とその役割。実はとても重要なんです。
今回は軒天の役割と修理、メンテナンス方法を紹介いたします。
軒天とは?
軒天は外壁から外側に突き出している屋根部分の裏側の事を言います。
屋根の端を軒先(のきさき)と呼ぶためその軒の裏の天井を指します。
バルコニーやベランダの裏側も同様に軒天と呼ばれます。
軒天を広くする事で様々なメリットがあります。
その分施工費用も高くなってしまう為、最近では軒天がない住宅も増えています。
軒天の役割
美観
屋根の裏側に軒天を張る事で野地板(のじいた)や垂木(たるき)等、屋根の構造部分を隠します。
雨水や日光による外壁の劣化防止
軒の出は雨水の吹き込みや太陽光を遮ります。
その結果、外壁材の劣化を防ぐことが出来ます。
軒天の無い(軒の出が無い)住宅はスタイリッシュで格好良いです。
しかし雨水が当たりやすいため外壁材の経年劣化や雨垂れによる汚れという弱点があります。
火事の延焼を防ぐ
軒天は火事の際に延焼を防ぐ役割があります。
火の手は下から上に向かって延焼します。
軒天が無いと屋根裏まで一気に火の手が延焼し屋根があっと言う間に焼け落ちてしまいます。
軒天があることで屋根の延焼の拡大を防止してくれる役割があります。
そのため軒天には一定基準以上の防火性能が求められます。
準防災地域の木造二階建ての建物では耐火時間30分以上の防火性能が義務づけられています。
屋根裏の換気
穴がたくさんあるドット柄の軒天(のきてん)材を見たことはありませんか?
または軒天に換気口を見たことはありませんか?
これは屋根裏に溜まる湿気を排出させ内部結露を防ぐ役割を持っている軒天になります。
軒天破損を放置すると考えられること
傷んだ軒天をそのまま放置する事で考えられるの症状を紹介いたします。
雨水の侵入
強風時の雨だと破損箇所から雨水が入り込み、最終的には雨漏りにつながります。
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小動物の侵入
軒天の内部が覗ける状態の破損は鳥やハクビシンが侵入して巣を作る可能性があります。
過去には軒天破損を放置したままで使っていない2Fの部屋にスズメバチの巣があったという事例もありました。
軒天のメンテナンス方法は?
軒天のメンテナンス方法は3つあります。
軒天塗装
塗膜の剥がれなど軒天の痛みが比較的軽微な場合は塗装を行います。
外壁塗装と同様に劣化した塗膜を新しくすることで雨水を防ぎ、劣化を防ぎます。
軒天カバー工事
現状の軒天の上に新しい材料を重ね張りする工事です。
こちらの方法は重ね張りできる強度があると判断できた場合のみになります。
雨水の影響などで軒天がブヨブヨしている状態だったり、明らかに腐食している場合は張替えになります。
張り替え
これまでの軒天をすべて撤去して新しいものへ張り替えます。
燃えにくくて耐水性も高く、換気ができるケイカル板の有孔板がお勧めです。
まとめ
今回は軒天の役割や破損時のメンテナンス方法をご紹介しました。
軒天メンテナンスの参考にしていただきたいと思います。
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