ブログ一覧


【外壁リフォーム】外壁サイディングの張替え工事について解説いたします。

外壁サイディングの張替え工事について解説いたします。

 

外壁サイディング張り替え工事

 

「業者にサイディングの張り替えを勧められたけれども、本当に張り替えが必要なのか?」

といった疑問をお持ちの方はいませんでしょうか?

 

外壁サイディングのリフォーム方法には「外壁塗装」「外壁カバー工法(重ね張り)」「部分補修」などもあります。

こうした補修方法では補修しきれない時に選択をするのが「張り替え工事」です。

具体的にどういった場合に張り替えが必要となるのか詳しく解説いたします。

 

 

サイディングの張り替えとは?

 

外壁サイディング張り替え工事

 

サイディングの張り替えとはサイディング外壁のリフォーム方法の一つです。

既存のサイディングを全て取り外し、新しいサイディングを施工する工法になります。

 

 

サイディングの張り替えだからこそ可能な事

 

既存のサイディングを全て取り外すからこそ、外壁のリフレッシュ以外にもできることがあります。

 

 

下地や断熱材の補修

 

既存のサイディングを取り外した後、サイディングの裏側にある下地や断熱材などの補修をすることができます。

下地や断熱材の補修ができるのはサイディングを取り外す張り替え工事をした場合のみです。

下地や断熱材にまで劣化が進行している場合、張り替え工事一択になるのはこの理由です。

 

 

耐震補強や断熱材の施工

 

張り替え工事と同時に柱や梁(はり)の補強、構造用合板の施工などの耐震性を高める補強工事をすることも可能です。

また、断熱材を新たに施工することもできます。

 

 

サイディングの張り替え以外の補修方法

 

外壁サイディングの張り替え以外の補修方法は「外壁塗装」「外壁カバー工法(重ね張り)」「部分補修」があります。

それぞれの補修方法について紹介いたします。

 

外壁塗装

 

外壁塗装というと美観保持のイメージが強いですが外壁の補修の役割もあります。

外壁塗装は「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回塗りが基本です。
外壁に顔料のある塗料を塗る前には下塗り剤を必ず塗装します。

「プライマー」「シーラー」「フィラー」などが主な下塗り剤です。

下塗り剤の役目として中塗りと上塗りの密着力を高める事と劣化した外壁の凸凹を整える事が挙げられます。

細かい傷や日々程度だと下塗り剤の塗装だけで分からない程度に整います。

仮に少し大きめの傷やクラックの場合はシーリングなどで補修します。

 

 

外壁カバー工法(重ね張り)

 

外壁カバー工法は既存の外壁の上に新しい外壁材を重ねて外壁を二重にしていく工事方法です。

外壁サイディングの劣化が「幅3mm以上のひび割れがある」「塗装が剥がれて下地まで見えている」など塗装だけでは対応できない場合でなおかつ外壁の下地材には問題がない場合はカバー工法が最適かと思われます。

費用的には外壁塗装より高額で張替え工事よりは低額と思っていただいて結構です。

既存の外壁に新しい外壁を重ねることで2重構造になり、断熱性や遮音性が向上するというメリットがあります。

 

 

部分補修

 

外壁サイディングが変形して反り返ってしまった場合や微細な割れがある場合は度合いによりますが部分的な補修が可能です。

部分的な補修の場合はその後に外壁塗装をお勧めします。

部分的な補修の範囲を超えた劣化や破損の場合、部分的なサイディングの張り替えという選択肢もあります。

部分的な張替えの場合、既存のサイディングと同デザインのものが現行品かどうかという問題があります。

仮に既存のサイディングが廃盤だった場合は近いデザインのもので代用します。

 

 

張り替えのメリット、デメリット

 

張り替えするメリット

 

古くなった外壁材を全て撤去するので外壁が新品となります。
新築の外観となり築年数が経過した建物でも綺麗な建物へと生まれ変わります。

 

豊富な材料から凹凸や質感、色を自在に選んで外壁塗装以上の大幅なイメージチェンジができます。

 

既存サイディングを剥がす事で壁内部の状態を確認出来ます。
断熱材や防水シート、下地材の劣化状態などを把握、もしくは補修が可能です。

 

 

張り替えするデメリット

 

外壁塗装、外壁カバー工事以上にコストがかかります。

 

外壁塗装、外壁カバー工事以上に工期が長くなります。

特に既存サイディングを取り除く工事になりますので工事期間が天気に左右されます。

 

 

外壁サイディング材の種類

 

外壁サイディング材には4つの種類があります。
「窯業系サイディング」「金属系サイディング」「木質系サイディング」「樹脂系サイディング」です。
窯業系サイディングは外壁材シェアの70%を占められています。

 

窯業系サイディング

 

窯業系サイディング

 

参照 ニチハ株式会社 https://www.nichiha.co.jp/

 

窯業系サイディングの原料はセメント質と繊維質原料です。
張り付けやメンテナンスが楽で工期も短縮できるという利点があります。

耐震性や耐火性に優れているという特徴があります。
デザインやカラーが最も豊富で外壁材のトップシェアになります。

 

 

金属系サイディング

 

金属サイディング

 

参照 アイジー工業 https://www.igkogyo.co.jp/

 

金属サイディングはサイディング材のなかで年々シェアを伸ばしている外壁材です。
リフォーム市場では特に人気があります。

金属サイディングは主にガルバリウム鋼板製が多いです。

断熱材を用いた裏打ち材と組み合わせて加工されているため断熱性や防音性に優れているのが特徴です。
価格はやや高めですが耐水性が高く、窯業系と比べると施工後のメンテナンスに手間がかかりません。

 

 

木質系サイディング

 

木質系サイディング

 

参照 旭トステム外装株式会社 https://www.asahitostem.co.jp/

 

木質系サイディングは使用する木材を場所ごとに使い分けることができ、木の質感を活かした温もりのあるデザインが最大の魅力です。
また外観にこだわりを持つ方に人気が高いです。

天然木の特質上、防火性や防水性が低く、メンテナンスをこまめに行う必要があります。
デメリットを考慮した上でデザイン性を優先させたいという場合に適した素材だと言えます。
取り扱える業者が少なく探すのが大変という欠点があります。

 

 

樹脂系サイディング

 

樹脂系サイディング

 

参照 旭トステム外装株式会社 https://www.asahitostem.co.jp/

 

耐久性を重視する北米で考案された樹脂製の外壁材です。
アメリカでは40%、カナダでは60%もの普及率を占めています。
他の素材に比べると非常に耐候性に優れています。
施工の際にシーリング材をほぼ使用しないため、他のサイディング材と比べると補修などのメンテナンスがほぼ不要なのも大きなメリットです。
現状日本においてシェア率が1%程度と低いため対応できる業者を探しにくいという難点があります。

 

 

外壁サイディング張替え後の耐用年数とメンテナンス方法

 

外壁サイディングの張り替えが終わると新築時と同じ外壁になります。

新しい外壁サイディングの種類にもよりますが耐用年数はそれぞれ異なります。

 

窯業系サイディング 耐用年数20~30年
金属系サイディング 耐用年数20~30年
木質系サイディング 耐用年数15~25年
樹脂系サイディング 耐用年数20~30年

 

この耐用年数は定期的なメンテナンスを施しての目安になります。

長期間メンテナンスをしない場合、当然外壁の劣化も早まり、機能面や安全面に問題が出る可能性がありますのでご注意ください。

 

せっかく外壁が新しくなったのですから定期的なメンテナンスで常に良い状態を保ちたいものです。

それぞれのメンテナンス方法と時期の目安をまとめてみましたのでご確認ください。

 

 

窯業系サイディング

 

窯業系サイディングの主な劣化は表面の塗装塗膜と目地部分のシーリングです。

サイディングに使用されている塗料にもよりますが10年ほどで点検、劣化が見られる場合は外壁塗装、シーリングの打ち替えのメンテナンスが必要です。

 

 

金属系サイディング

 

金属系サイディングは比較的耐久性の高い外壁材ではあります。

それでも10年に1度は点検、塗装やシーリング補修が必要です。

耐食性に優れているガルバリウム鋼板とはいえ打痕や小傷からサビが広がる場合があります。

「ガルバリウム鋼板=錆びない」ではなく「ガルバリウム鋼板=錆びにくい」と認識してください。

 

 

木質系サイディング

 

木質系サイディングは主に表面の塗装塗膜の劣化が考えられます。

他種のサイディングより早めの7年ほどで点検、塗装などが必要になります。

主材が木材になりますので湿度の高い立地の建物はしっかりとしたメンテナンスが必要になります。

 

 

樹脂系サイディング

 

樹脂系サイディングは基本的にメンテナンス不要と言われています。

それでも10年に1度は外壁の点検を行うのがよろしいかと思います。

 

 

その外壁は本当に張り替え工事が必要ですか?

 

サイディングの張り替えが必要かどうかの判断指標をご紹介いたします。

 

 

25年が一つの目安

 

サイディングの張り替えが必要かどうかを判断する指標となるのは「25年」です。

サイディングを施工してから25年が経過している場合、張り替え時期を迎えている可能性があります。

 

外壁メンテナンススケジュール

参照:一般社団法人日本窯業外装材協会(NYG) https://www.nyg.gr.jp/index.html

 

外壁サイディングは定期的に塗装をしてメンテナンスをし、25年を目途に張り替えを検討するのが一般的です。

ただし、25年というのはあくまで目安です。

外部環境などによってサイディングの劣化スピードは大きく異なります。

場合によっては25年を経過していても全く問題ないというケースもあります。

 

 

劣化状況によって判断する

 

サイディングの劣化

 

25年が張り替え工事の目安ですが最終的には外壁サイディングの劣化症状を診て判断します。

サイディングの素地は劣化、破損の状態が進むと部分補修や塗装で修理する事はできません。

正確に表現すると元の状態に戻す事ができません。

 

本来サイディングの表面は塗膜で護られているため水の耐性が強いです。

一方裏面は水に塗れる事を想定して作られていません。

 

完全な無防備です。

 

サイディングに大きなクラックや破損があったり、目地のシーリングに大きな破損があったりすると内部に雨水が侵入します。

その雨水はサイディングの裏側に浸透していきます。

気づかないうちに内部から破壊されているわけです。

恐ろしいです。

 

サイディングの「表面からボロボロと剥がれ落ちている」状態や「触るとパラパラと崩れる」「サイディング自体が押すと動く」「湿った感じでふかふかする」「触るとボロッと崩れる」等の症状が出ている場合は気をつけてください。

サイディングだけでなく内部の下地にも傷みが広がっている可能性があります。

一度サイディングを剥がして内部の点検も行った方が良い状況です。

こんな症状の場合は早めに張り替え工事を行ってください。

 

 

張り替え工事が不要な症状

 

傷みの症状が軽い場合、張り替えをせず、補修や塗装で直せる場合があります。

 

表面的なクラック(ひび割れ)は外壁塗装のみで補修可能です。

 

外壁のクラック 外壁塗装

 

 

開口部の軽微なクラック(ひび割れ)はシーリングによる補修と外壁塗装で補修できます。

 

クラックの補修 開口部クラック

 

 

 

 

外壁張り替え工事ビフォーアフター

 

外壁張り替え工事 外壁張り替え工事
外壁張り替え工事 外壁張り替え工事

 

 

 

まとめ

 

今回は外壁サイディングの張り替え工事についてご紹介しました。

サイディングの張り替え時期かどうかは、最終的に劣化症状で判断します。

判断つかない場合や疑問点などはキンドリホームへお気軽にご相談ください。

最適なご提案をさせていただきます。

 

LINEでの見積依頼・お問い合わせはこちらをクリック

 

友だち追加

プライバシーポリシー  /  特定商取引に基づく表記      Copyright (C) 2022 KINDLY株式会社. All rights Reserved.