玄関床のタイルの割れを見つけた場合の補修方法を紹介いたします。
玄関床のタイルの割れを見つけた場合の補修方法を紹介いたします。
タイルはとても丈夫で耐久性の高い素材として重宝されています。
しかし重い物が落下したり自転車などが衝突したりすると破損してしまうことがあります。
雨風や紫外線の影響による経年劣化でヒビや割れが生じることもあります。
当社の外壁塗装工事の高圧洗浄の工程では外壁だけではなく玄関ポーチや駐車スペースの洗浄もしています。
その洗浄後に汚れで見えなかったタイルの割れや欠けなど発見することがたまにあります。
今回は玄関ポーチやアプローチのタイルが破損した場合の対処方法を紹介していきます。
タイルが割れる原因
タイルが破損する原因として考えられるものをいくつか紹介いたします。
重い物の落下
タイルは建材の中でも耐久性が高いものですが、重い物の落下で割れる場合があります。
実際にあった例としてはトレーニング中にダンベルを落としてしまっての破損などがありました。
硬い物の衝突
金属など硬い物が衝突した場合も割れる場合があります。
お子様が自転車を倒してしまって破損してしまったケースがありました。
下地の不備
タイルを貼り時の圧着セメントの充填不足があると、すき間が生まれタイルの剥離が発生します。
雨水や、紫外線、などの影響によりタイルの粘着強度が低下し剥落する場合もあります。
乾燥収縮
硬化したコンクリートは、内部の水分がセメントとの反応で消費され、乾燥することにより収縮します。
部材があまり収縮しない環境下でコンクリートのみが収縮しひび割れが発生します。
タイルの補修方法
「玄関タイルをDIYで補修したい」と考える方は、かなり大勢いらっしゃいます。
ただ素人のタイル補修は例え小さい範囲であっても難しいのが現実です。
何とか補修できたとしてもタイルが均等に並ばなかったり、接着剤がはみ出したりなど仕上がりがいまいちだったりの可能性は否めません。
補修が適切でなかったためしばらくしてまた問題が起きたりする可能性も考えられますのでご注意ください。
DIYで小さな欠けを補修
必要な物:石材補修材、養生用ブルーシート(小)、サンドペーパー
石材補修材で欠けた部分を補修、補修材が硬化後サンドペーパーで表面を仕上げます。
補修箇所に筆でカラーパウダーを塗り周りと馴染ませます。
石材補修セットには補修材、カラーパウダー筆などがセットになっているようです。
DIYで表面のひび割れを補修
必要な物:補修材、ワイヤーブラシ、マスキングテープ、ヘラ
補修箇所をワイヤーブラシで擦り汚れを落とします。
補修箇所の周りにマスキングテープを貼ります。
補修材でひび割れを埋めていきます。
ヘラで平らにならし乾く前にマスキングテープを剥がします。
補修材が乾いてしまうとマスキングテープが剝がしづらくなります。
参照 ひび割れ補修材
DIYで剥がれたタイルを補修
必要な物:タイル接着剤、目地材、ワイヤーブラシ、ふき取り用ウエス
補修箇所をワイヤーブラシで擦り汚れを落とします。
補修箇所に接着剤を塗り、タイルを貼りつけます。
接着材が乾燥して完全に接着されたら目地材を目地に塗り込みます。
余分な目地材をふき取ります。
タイルの部分的な割れや部分的な欠けなどはDIYでも比較的作業しやすいと思います。
下地コンクリートから劣化している場合や浮きや割れが広い範囲に広がっている場合、欠けや割れが細かく数年放置している場合は業者に依頼するのがよろしいかと思います。
タイルが陥没したり隙間が見えるなど下地コンクリートが劣化している症状は階段やポーチの縁などで見られます。
下地が劣化している場合は一度劣化している部分のタイルを全部剥がして下地作りから始めます。
細かいひび割れはタイルだけキレイに剥がすことが難しいので、下地からの補修工事が必要になります。
ひび割れを数年放置している場合は、破損の症状が軽く見えても下地に雨水などが入り込んでいることが多いです。
実際にタイルを剥がしてみると広い範囲の下地補修が必要な場合があります。
下地補修の範囲が広い場合は広範囲で既存のタイルを剥がします。
思い切って既存のタイルと全く違うデザインの新しいタイルを使用するのも一つの選択肢です。
コストはかかりますが玄関周りの大きなイメージチェンジができます。
小さなひび割れだったとしても放置する事で下地を含む広範囲を劣化させる原因になります。
小さな破損であっても早期補修は重要です。
コストはかかりますがプロの業者に依頼するのが最善かと思います。
場合によっては火災保険が使える可能性も
玄関ポーチやアプローチのタイルが破損した場合火災保険に申請できる場合があります。
使用する保険は「汚損・破損補償」になり、「不測かつ突発的な事故」での損害をカバーするものです。
まずは火災保険の保険証書の補償内容を確認していただきたいです。
今加入されている火災保険が「汚損・破損補償」もしくは「不測かつ突発的な事故補償」に対応していれば大丈夫です。
玄関タイルの破損で考えられる不測かつ突発的な事故とはどんな状況でしょうか?
例えば
「子供が自転車を倒してしまってタイルが破損した。」
「工具箱を落としてしまってタイルが破損した。」
「自動車の車庫入れ中にでぶつけてしまって破損した。」
などです。
うっかりミスから破損した場合はだいたい不測かつ突発的な事故とみていいかと思います。
経年劣化による割れ、剥がれなどの破損は汚損・破損には該当しませんのでご注意ください。
「汚損・破損補償」を保険会社に申請する場合は「いつ」「誰が」「どういう状況で」破損したのかが重要になります。
「いつ」は必ず必要です。
「○○年の」「○月○日」と明確な日付は必要になります。
「覚えていない」や「確か去年ぐらい」などの曖昧な日時は信憑性が薄れます。
タイルを誤って破損してしまった直後にスマホカメラなどで写真を撮っておくのもいいかもしれません。
「誰が」も明確にする必要があります。
「どういう状況で」は前記の例のように「自転車を倒してしまった」「工具箱を落としてしまった」などにあたります。
気づいたら破損していた場合は「いつ」「誰が」「どういう状況で」が不明確です。
実際は不測かつ突発的な事故だったとしても情報が少なすぎると信憑性が薄れますのでご注意ください。
火災保険の申請は破損の報告、必要書類の取り寄せ、必要書類の作成提出、になります。
必要書類は保険会社に連絡すれば郵送してくれますので安心してください。
破損箇所の写真と破損箇所の修理見積書は必ず必要になります。
修理の見積書は業者に依頼するのが確実です。
書類がそろいましたら保険会社へ提出して結果を待ちます。
まとめ
今回は玄関のタイルの割れを見つけた場合の補修方法についてご紹介しました。
玄関は住宅の顔になる部分ですので気になる方は多いと思います。
少しでも参考にしていただけたら幸いです。
重要な事をまとめてみました
タイルは物理的な衝突が無くても割れる可能性がある。
DIYでの補修は可能だが難しい。
小さなひび割れだったとしても放置は厳禁、早期補修が重要。
場合によっては火災保険の申請が出来る。
不明点などキンドリホームへお気軽にご相談ください。
最適なご提案をさせていただきます。
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