【外壁リフォーム】トタン外壁のメンテナンスや補修について解説いたします
トタン外壁のメンテナンスや補修について解説いたします
トタンは古くから様々な場所に使われてきました。
軽量で加工性が高く、安価ということで様々な建物に用いられていました。
近年ではより防錆性を高めたガルバリウム鋼板が主流となっており、新築住宅にはあまり用いられていません。
今回はトタン外壁のメンテナンスと補修について紹介していきます。
トタンとは?
トタンは錆びにくくするために亜鉛でメッキされた鋼板です。
トタンと聞いて最初にイメージするのは「錆びやすい」
実際は普通の鋼板よりは錆びにくいものなのです。
定期的なメンテナンスを怠っている建物が多いからなのか「錆びやすい」というイメージが先行してしまいました。
1911年から国産され現在まで100年以上に渡って用いられている建材ですから、さまざまなメリットがあります。
トタンのメリットとデメリット
トタンのメリット
トタンのメリットは何よりも軽くて値段が安い事です。
トタンは鋼板を薄く加工しているため軽いという利点があります。
亜鉛のメッキ成分が減少すると錆が進行します。
メッキ成分を減少させないように定期的な塗装でメンテナンスすれば20年ほどの耐用年数と言われています。
トタンのデメリット
外壁にトタンを設置する際、切削や加工が必要になります。
切断面はめっき層もない剥き出し状態ですからどうしてもそこから錆びやすくなります。
トタンは基本的に薄いので何か物がぶつかる等で変形したり傷がついてしまいます。
傷がつくとそこから錆が発生します。
鋼板は非常に熱伝導率が高い資材です。
太陽光を浴びるとすぐに温度が上がります。
夏になると表面温度が80℃前後にも達しこれが直に伝わってくるから暑いのです。
既存のトタン外壁
1970年代中頃から1990年頃にかけてトタン外壁が爆発的に普及した時がありました。
その時期はプリント鋼板(カラー鋼板)が出回りはじめた時期で、デザイン性も高くトタンに見えないことが受けたようです。
当時の外壁の主流であったモルタルに比べれば、工期も短くお値段も安めでした。
またモルタルのようにクラックが入らないという事も支持された理由のひとつのようです。
1990年頃に建てられた建物であってもすでに30年以上が経過しております。
環境や立地にもよりますが一般的にトタンの寿命は15~20年程度だといわれています。
既存のトタン外壁が健全であっても今後のことを考えた場合、張替えを検討した方が後々コストがかからない可能性があります。
トタン外壁のメンテナンス方法は?
外壁塗装
外壁塗装をする際に表面に錆が出ていても問題ありません。
「穴が開いている」「錆で端が崩れている」場合は塗装が不可能です。
表面的な錆にしか見えなくても、実は錆で裏側まで貫通していることがあります。
トタン外壁を長持ちさせるには錆が出始めてきたから塗装するのではなく、その前に塗り替えしてしまうのが理想です。
この時どんな場合でも、下塗りには錆止め塗料を必ず使います。
外壁の張り替え
錆びの影響で穴があいた状態や変形してしまったトタン外壁は張り替え工事になります。
劣化したトタン外壁をすべて剥がし新しい外壁材に張り替えていきます。
この時の新しい外壁材の選択肢として窯業系サイディング、金属系サイディング、ガルバリウムプリント鋼板があります。
施主様の好みになると思いますが軽量の金属系サイディングかガルバリウムプリント鋼板をお勧めしたいです。
外壁の重量が軽くなる事で耐震性があがります。
外壁カバー工事はほぼ不可能と思ってください
外壁の重量の関係もあってトタン外壁に外壁カバー工事する場合は金属の外壁材の選択になります。
しかし金属には「もらい錆」という現象があります。
雨水によって流されてきた錆、風で飛んできた錆が付着すると急速に錆が広がっていきます。
ケレンでいくら錆を落としてもどこかに錆が残っている可能性はあります。
その残った錆が新しい外壁材に付着したら、急速に錆が広がっていく可能性もあるのです。
トタン外壁の状態に応じて必要なメンテナンス方法
傷がついている、変形している
トタンの鋼板は基本的には薄いです。
飛来物などがあると変形したり、傷ついてしまいます。
傷つくとそこから錆が発生しますので定期的に点検するほか、強風後の点検もよろしいと思います。
傷ついた箇所は錆びる前に塗装で保護がよろしいかと思います。
変形がひどい場所は部分的に張り替え場がよろしいかと思います。
錆がでている
トタンは亜鉛メッキの力である程度錆を防止してくれますが、万能ではありません。
サビが出てきたら拡がらないうちに保護してあげなければなりません。
錆をケレンでしっかり落として塗装がよろしいかと思います。
穴が開いている
トタンは錆の影響で穴があきます。
穴がが一部であるならば、部分的に張り替えることも可能です。
数ミリ程度の小さな穴ならば錆を撤去してシーリングなどで塞ぐことも可能ですが基本的には張り替えがよろしいかと思います。
まとめ
今回はトタン外壁のメンテナンスや補修方法についてご紹介しました。
トタン外壁のリフォームの参考にしていただければ幸いです。
リフォームの疑問点などキンドリホームへお気軽にご相談ください。
最適なご提案をさせていただきます。
LINEでの見積依頼・お問い合わせはこちらをクリック