【屋根の雨漏り】屋根からの雨漏りのメカニズムと雨水から家を守る3つの重要な防水要素
屋根からの雨漏りと雨水から家を守る3つ重要な防水要素
横浜地域密着の屋根・外壁専門工務店のキンドリーホームです。
屋根を構成する多くのパーツの中で建物内部に雨水が入り込まないための役割をはたしているものが3つあります。
・屋根材
・板金
・ルーフィング
この3つです。
大まかに説明すると、屋根材で大部分の雨を受け止めて、屋根の細かい部分は板金で防いで、最終的に内部に入り込んだ雨水はルーフィングが防いでいます。
今回は屋根からの雨漏りに限定して屋根材、板金、ルーフィングそれぞれの役目、役割と屋根からの雨漏りのメカニズムを説明いたします。
最初の防御は屋根材
スレートや瓦などの屋根材は最初に雨水を防いでくれる箇所になります。
空から雨水が降ってきて屋根材で受け止め、屋根の傾斜にそって下へ流していきます。
例えばスレート屋根の場合、屋根一面に敷き詰められて密閉されている感じはしますが、スレートとスレートの隙間は小さな隙間が空いています。
スレートとスレートが重なっている部分も隙間が空いています。
隙間が空いているという事は内部に雨水が侵入するという事です。
正常な屋根は屋根材の中に侵入した雨水も屋根の傾斜に沿って下へ流れていきます。
屋根の弱点部分は板金で防御
スレート屋根、瓦屋根など全ての種類の屋根には各種「板金」が取り付けられています。
建物内部に雨水が入り込まないための防水施工の事を建築用語で雨仕舞といいますが、この雨仕舞部分には必ず「板金」が取り付けられています。
棟板金、谷どい板金、ケラバ板金、笠木板金、壁際板金、軒先板金など様々な板金が用いられます。
実はこれらの板金の取り付け箇所にはある共通点があります。
これらの板金は水がたまりやすいなど雨水に対して屋根の弱点部位に取り付けられています。
最終防御はルーフィングで
屋根材や板金の裏側にはルーフィングとよばれる防水シートが必ず敷かれています。
普段は目にする事ができない屋根の内部に敷かれている事になります。
このルーフィングですが、すぐ下は野地板という木製の下地材になりますので、このルーフィングが雨水に対する最終防御になります。
ルーフィングは屋根の最後の防水になります。
屋根材がボロボロで穴だらけだとしてもルーフィングが機能していれば当分は雨漏りはしないでしょう。
棟板金が風で吹き飛ばされたとしてもルーフィングが機能していれば当分雨漏りはしないでしょう。
実際、台風で屋根材や棟板金などが吹き飛ばされても、すぐに雨漏りしないのはルーフィングが機能しているからです。
根本的に屋根からの雨漏りを直すには
ルーフィングを新品に交換すれば解決します。
しかし、ルーフィングを交換するという事は既存の屋根材を全部はがしての作業になります。
屋根材を全部はがしてルーフィングだけ交換というのは現実的ではありません。
屋根の葺き替えやカバー工事の時に新装するのが一般的です。
屋根からの雨漏りのメカニズム
屋根からの雨漏りの具体的な例を紹介します
経年劣化した屋根材のからの雨漏り
スレートなどの屋根材は塗装などのメンテナンスをしていても寿命はあります。
スレートは水を通しやすくなり、瓦は割れやすくなり、金属屋根は錆などで穴が開いたりします。
屋根材の劣化や破損から雨水が侵入したとします。
最終防御のルーフィングでこの雨水を防げればいいのですが、この時屋根材が経年劣化で寿命を迎えているという事はルーフィングも経年劣化で機能していない可能性が高いです。
屋根材とルーフィングは同じタイミングで施工されているはずなので、ルーフィングもボロボロになっている事でしょう。
古い屋根材が雨水の侵入を許して機能していない古いルーフィングでも、雨水を防げず結果雨漏りになります。
この場合、屋根材、ルーフィングを新しくする必要があります。
雨仕舞板金からの雨漏り
屋根からの雨漏りの半分以上の原因が雨仕舞板金部の劣化、破損からの雨漏りになります。
板金の経年劣化が進んで板金がサビたり、強風の影響で浮き上がりや変形があったりするとその破損個所から雨水が侵入します。
板金の下のルーフィングが機能すれば侵入した雨水は防いでくれます。
しかし、板金の破損箇所を放置していると機能していたルーフィングも徐々に劣化していきます。
ルーフィングの劣化と同時に雨水がしみ込むようになり、結果雨漏りになります。
この場合、雨仕舞板金の修理だけでは雨漏りは直りません。
劣化したルーフィングも新しくする必要があります。
施工不良による雨漏り
確率はかなり低くなりますが、屋根工事業者の手抜きや施工不良による雨漏りも当然あります。
屋根と外壁の取り合い部からの雨漏り
屋根と外壁下地の取り合い部で雨漏りが発生することがあります。
屋根のルーフィングシートは外壁まで余分に出ることが望ましいです。
外壁も同じで外壁の防水シートは屋根まで余分に出すことが望ましいです。
それぞれのシートを相互に重ね合わせることで屋根と外壁の連続性が確保できます。
しかし、屋根の職人と外壁の職人のコミュニケーション不足や現場監督の管理不足が原因で、屋根と外壁の取り合い部の連続性の施工がおろそかになることが稀にあります。
その結果、屋根と外壁の取り合い部から雨漏りします。
スレート屋根の縁切り
スレート屋根の塗装後スレートとスレートの小さなの隙間を塗膜で覆った状態にしてしまうと雨漏りに繋がります。
結果的に塗膜が雨水の排出をさえぎり高い確率で雨漏りが生じます。
そのため、塗装後は縁切り(えんぎり)と呼ばれる塗膜に切れ目を入れる作業をおこなう必要があります。
縁切り作業が無い塗装工事は明らかな手抜き工事です。
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まとめ
今回は屋根からの雨漏りのメカニズムと建物を雨水から守る屋根材、雨仕舞板金、ルーフィングについてご紹介しました。
雨漏りでお困りの方、雨漏りが心配の方は参考にしていただきたいと思います。
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