下塗り、中塗り、上塗りの役割とは

外壁塗装や屋根塗装はただ単に塗料を塗ればよいというわけではありません。
塗装工事の品質を確保するためには、正しい手順、正しい塗り回数を守る必要があります。

実際、塗装の塗り回数について疑問がある人は少なくないと思いますので、今回は下塗り、中塗り、上塗りについてご紹介します。

塗装は「３回塗り」が基本

通常、塗装は３回塗りが基本です。

場合によっては２回塗りや４回塗りが正解ということもあります。

下塗り→中塗り（上塗り１回目）→上塗り（上塗り２回目）

この順で塗り重ねていきますので、３回塗りという事になります。

多くの場合、中塗りと上塗りには同じ塗料製品を使用するため、業者によっては「中塗り」「上塗り」ではなく「上塗り２回」と表現をすることもあります。
この場合、表現方法が異なるだけで、塗装工事の内容に違いはありません。

塗料によっては２回塗りが正解の場合もある

最近では塗料の進化により「下塗り不要」「中塗り不要」の塗料製品も登場しています。

「下塗り不要」の塗料の場合
下塗りが不要となるため、中塗り+上塗り＝計２回塗りとなります。

「中塗り不要」の塗料の場合
中塗りが不要となるため、下塗り+上塗り＝計２回塗りとなります。

下地の状態によっては４回塗り以上になる場合もある

基本的に下塗りは１回ですが、劣化等により下地の傷みがひどい場合、サビが発生していた箇所などは、下塗りを２回以上塗り重ねることがあります。

下塗りには、

「下地（屋根材や外壁材）と中塗り・上塗りを密着させる」
「中塗り・上塗りをキレイに仕上がる状態にする」
「中塗り・上塗りの性能が発揮できる状態にする」

といった役割がありますが、下地の傷みがひどい等の場合、下塗り１回だけでは下塗りの役割を十分に果たすことができないため下塗りを塗り重ねる必要があるのです。
下塗りを何回塗り重ねるかは、塗装職人が現場で下地の状態を見ながら判断します。

下塗りは絶対必要です

塗装で塗り始める一番はじめの塗装工程を「下塗り」と言います。

塗装の土台部分となる下塗りは重要な役割を担っています。

下塗りの基本的な役割

下地と「中塗り」「上塗り」を密着させる

下塗りには、下地と「中塗り」「上塗り」を密着させる接着剤のような役割があります。

下地を補修、補強する

外壁塗装の下塗りには下地を補修する、補強するという役割もあります。
下地処理の段階でも外壁を補修・補強しますが、外壁の種類、劣化の内容・進行具合などによっては下塗りで外壁を補修・補強します。

既存の下地の色を隠す

下塗りは既存の下地の色を隠す役割を担うこともあります。
例えば既存の外壁色と大きく異なる色に塗り替える、濃い色→薄い色に塗り替える
といった塗装もキレイに仕上がります。

美しい仕上げと塗料の性能を引き出す中塗り

中塗りの段階で凹凸等のない平らでなめらかな下地をつくっておくことで、上塗りがキレイに塗れるため、より美しく仕上げることができます。
外壁塗装を美しく仕上げるためには、中塗りが絶対に必要です。

高機性能塗料の場合は中塗りは必須

防汚性、防水性、遮熱性などといった高性能塗料を耐久年数の間しっかり持続させるためには、中塗りの塗装が必須になります。

ほとんどの製品が中塗り、上塗りと２回に分けて塗装することで性能を発揮できる設計となっているためです。

塗料メーカーが定める基準塗布量や乾燥時間が定められています。

これらを守って塗装をすることで高性能塗料は威力を発揮します。

中塗り（決められた塗布量を塗装）
↓　　（決められた乾燥時間）
上塗り（決められた塗布量を塗装）

美観を左右する上塗り

上塗りは塗装の最終工程です。
平たく言えば人目に触れる部分が上塗りということになります。
美しい仕上がりのためには中塗りでつくったなめらかな下地を、上塗りで均一かつ平滑に美しく塗装することが絶対条件です。

高性能塗料の場合、中塗りと同じように塗料メーカーが定める基準塗布量や乾燥時間を守って塗装をすることで高性能塗料は威力を発揮します。

まとめ

今回は塗装工事の下塗り、中塗り、上塗についてご紹介しました。

屋根塗装、外壁塗装を検討中の方は参考にしていただけたらと思います。
横浜市のキンドリーホームへご相談ください。
最適なご提案をさせていただきます。

LINEでの見積依頼・お問い合わせはこちらをクリック