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はじめての屋根工事について金額から主流の屋根材、工法まで分かりやすくご説明いたします。

はじめての屋根工事について基本的な流れからご説明いたします

屋根の施工中の写真

 

本記事では、はじめての屋根リフォームや修理などを検討されている方へ向け、知っておきたい基礎知識などをまとめた内容になります。

 

検討されている方の中には雨漏りが発生して早急に屋根工事を依頼したい方や、そろそろメンテナンスの時期を迎える方など様々な理由やタイミングで検討されているかと思います。

そんな皆さんの疑問を少しでも解消し、後悔のない屋根工事をしてもらえたらと思います。

 

大切なのは焦らず検討することです。

 

近年では訪問販売業者が不安を煽り、安くするなどといったセールストークで契約を急いでしまい後悔したといったご相談が増えています。

 

まずはご自身のお家の状態や屋根の形状を知ること、その状態や形状に適した工事を選ぶこと、そしてお家の未来を考えて屋根材を選ぶこと、見積もりも複数とるなどといったことをすれば必ず後悔のない屋根工事が出来るはずです。

 

そんな方々に向けて、はじめての屋根工事するにあたり知っておいたほうがいい基礎知識をまとめましたのでご確認ください。

 

ここでは伝えきらないこともあるので、もっと詳しく知りたい方はぜひお問い合わせください。

 

 

自宅の屋根を知る

 

まずご自宅の屋根材がどんな屋根材が使われているのかご存じでしょうか?

 

意外とご自宅の屋根の種類について理解している人が少ないかと思いますが、リフォームや工事をするうえで形状や状態を知ることは大切です。

まずはじめに自分の家の屋根材が何であるか知る事からはじめましょう。

 

おおまかに4種類にわけてみました。

 

スレート屋根

スレート屋根の写真 

 

セメントなどを材料として作る板状の屋根材です。

コロニアルやカラーベストとも呼ばれますが、日本の住宅では人気のある屋根材です。

 

メリットは3つあります。

 

・軽いため耐震性が高い

・工事価格が安い

・施工性が高い(工期が短い)

 

デメリットとしては

 

・割れやすい

・塗装によるメンテナンスが必須

・2004年以前のスレートにはアスベストが含有されている可能性が高い

 

工事価格は、1平方メートル辺り4,500円~7500円ほどです。

 

耐用年数は15年~20年程度です。

 

 

瓦屋根

瓦の画像

 

日本の既存住宅の約半分近くが瓦の屋根です。

粘土を焼いて作る瓦素材で「いぶし瓦」や「陶器瓦」などとも呼ばれています。

 

メリットとしては5つあります。

 

・耐用年数が50年以上ある

・防音性が高い

・結露しにくい

・塗装が必要ない

・断熱性が高い

 

デメリットとして

 

・重量が重いため耐震性が低い

・瓦職人さんの高齢化による職人さん不足

・工事費が高い

 

工事価格は1平方メートル辺り9,000円~15,000円と形状によっては非常に高額になります。

 

 

金属屋根

板金と雨樋の写真

 

ひと昔前の金属屋根といえばトタン屋根になります。

価格が安く広く普及ましたが、デメリットが多いため現在ではトタンは減少し、ガルバリウム鋼板が主流になっています。

 

メリットとしては、

 

・軽いため耐震性が高い

・工事費用が安い

 

デメリットとして

 

・錆びやすい(雨漏りする)

・耐用年数が短い

・断熱性が低い

・雨などの音がうるさい

・塗装などのメンテナンスが必須

 

工事価格は1平方メートル辺り5,000円~6,000円程度です。

 

耐用年数が10年~18年程度で屋根材の中でも最も短い屋根になります。

雨漏りするリスクが高いためメンテナンスには注意が必要です。

 

アスファルトシングル

アスファルトシングルを葺いた屋根の写真

 

アスファルトシングルは安価な屋根材として知られいています。

アメリカでは主流の屋根材で市場の90%近くを占めています。

素材はガラス繊維にアスファルトを染み込ませ、表面に石を吹き付けた屋根材です。

 

メリットとしては

 

・錆びない

・軽量で耐震性が高い

・カラーバリエーションが多くデザイン性が高い

・複雑な形状の屋根でも施工できる

 

デメリットとして

 

・風で飛びやすい

・カビや藻が発生しやすい

・断熱性は低い

 

工事価格は1平方メートル辺り5,500円~6,500円程度です。

耐用年数は20年程度です。

 

 

主流の屋根材を知る ~ガルバリウム鋼板~

 

近年では大型の台風による被害や震度5を超えるような地震が頻繫していることもあり、今まで以上に耐久性や耐震性が高い屋根材が選ばれる時代になってきました。

 

その屋根材が「ガルバリウム鋼板」略して「ガルバ」です。

 

2017年に新築で用いられた屋根材のうち、金属屋根がスレート屋根と瓦屋根を抑えて、初めて1位になりました。

数字上でもガルバリウム鋼板は使用頻度が高い屋根材であることがわかります。

 

機能的でデザイン性も高く人気の屋根材になります。

 

 

ガルバリウム鋼板の屋根材の写真

 

少し専門的な内容になりますが、ガルバリウム鋼板とは、アルミ・亜鉛・シリコンで構成された合金のことです。

そのガルバリウムでメッキを施した鋼板の建材がガルバリウム鋼板です。

 

アルミには錆びによる穴を埋めてくれる「保護作用」があり、亜鉛の防食作用と組み合わさると「自己修復作用」を備えることになり、これによってガルバリウム鋼板は長い期間錆びが広がらないという革新的な金属建材となり、今では屋根材や外壁材にとってはなくてはならない存在となりました。

 

ガルバリウム鋼板のメリットとして

 

・とにかく軽量で耐震性が高い

・錆びにくい

・防水性が高い

・施工性が高い(複雑な形状の屋根でも施工できる)

・安価で工事ができる(カバー工法など応用できる)

・断熱性が高い(断熱材一体型が主流)

 

デメリットとして

 

・30年後塗装が必要になるケースがある

・形状によっては積雪などで凹む可能性がある

 

工事価格は1平方メートル辺り6,000円~10,000円程度です。

 

近年ではガルバリウム鋼板を改良した「エスジーエル鋼板」という材料が存在します。

錆びにくい特徴のガルバリウム鋼板のさらに3倍の耐食性があります。

 

屋根工事の種類を知る

 

屋根の材質によって異なりますが、屋根工事(メンテナンス)には4つの方法があります。

この4つのメンテナンス方法を選択する第一基準とは、「耐久年数」です。

 

正しい耐久年数を知らずに適切な時期にメンテナンスを怠ってしまうと、本来の屋根材の効果が発揮できず、内部に水が廻ってしまったり重大な破損に繋がってしまうリスクがあります。

 

皆さんのご自宅の屋根の種類、立地環境、引っ越しの予定、お家の売却の有無などそこまで考えたうえで屋根材と工法を決めていくのがベストです。

 

正直その判断は一般の方だと難しいので、プロの業者の方に屋根を診断してもらいましょう。

その際に最低でも2社か3社の方に見てもらうと安心かと思います。

 

築年数、材質、破損や劣化の内容によって適した工事内容があります。

 

大まかに4つにまとめてみましたのでご確認ください。

 

 

部分修繕

 

釘の打ち直し

屋根材や板金部材など破損がある箇所だけ修繕します。

スレート屋根なら破損した箇所を1枚づつの単位で交換可能です。

全体的に劣化が激しい場合は、部分交換はお勧めできません。

 

金属屋根では「棟板金(むねばんきん)」の交換、もしくは棟板金の中にある「貫板(ぬきいた)」を木製から合成樹脂製の製品に交換される方も増えています。

 

トタンなどの錆びや腐食による穴あきは補修ではなく新しくガルバリウム鋼板に交換をお勧めします。

 

瓦屋根では、スレート同様、割れたり破損した箇所を1枚づつの単位で交換可能です。

先ほど瓦の耐用年数が50年と記載しましたが、50年何もしなくていいわけではありません。

実際は15年ほど経過すると必ず瓦がズレたり、漆喰の剥離などが発生します。

漆喰に関しては15年前後で必ずチェックし、部分的に補修してくことが大切です。

 

部分交換に関してですが、費用が割高になることがあるので部分的な破損でなければなるべくまとめて工事を行うことをお勧めします。

 

屋根塗装

 

太陽光パネルを設置前の屋根塗装

主にスレート屋根とトタン屋根になりますが、屋根材の防水機能がなくなってしまったり、表面の塗料や塗膜が剥がれて自然環境から直接被害を受けてしまう状態の場合、塗装によるコーティングが必要となります。

 

屋根塗装工事の目的は美観維持と塗膜の耐久性維持になります。

スレート屋根の場合クラック(ひび)のあるスレートは補修してからの塗装になります。

 

塗装の際の注意点としては、新築時はスレート同士の重なり部分は水が通れる程度の隙間があるので、雨水が下へ排水されるようになっていますが、塗装することによってこの隙間が塗料で完全に埋まってしまい、水が抜けなくなってしまいます。

※急勾配の屋根に関しては心配ありません。

 

そういった理由からタスペーサーという道具を使った「縁切り作業」はとても大切な工程の一つで見落とされがちです。

 

本来縁切りとは、スレート屋根を塗装した際に屋根材同士がくっついてしまった場所を塗膜カッターや皮スキという道具を使って隙間を作る作業ですが、屋根を綺麗に塗った後に作業するので屋根を汚してしまったり、塗膜を傷付けてしまうリスクがあります。

 

しかしタスペーサーの場合、中塗りの際にスレートに差し込む小さな部材で適切な隙間が確保されるので、この上から塗装しても隙間が塗料で埋まることはありません。

 

いざ差し込んでしまうと紫外線も浴びることもないので、タスペーサー自体はほとんど劣化しません。

塗装後も入れっぱなしで大丈夫です。

 

カバー工法

立平葺き

カバー工法とは古い屋根のうえに軽い金属屋根を重ねて仕上げる屋根工事のことです。

重ね葺き工法ともいいます。

廃材が少なくなる分葺き替えよりも費用対効果に優れた屋根工事方法になります。

 

屋根カバー工法で期待できる耐用年数は、屋根材の下にある野地板(のじいた)とよばれる下地材の状態に依存しますが、期待できる屋根の耐用年数は25年~30年前後です。

 

カバー工法は必ず防水シートも新しくするので、表面の屋根材が新しくなるだけではなくしっかり防水面も新品になるので安心の工法になります。

 

仮に既存の屋根材が2004年以前に製造されたスレート屋根(カラーベスト・コロニアル)の場合は、人体に悪影響を及ぼす「アスベスト(石綿)」を含有している可能性があり、葺き替えとなった場合には屋根材の処分費が高額になってしまいます。

 

その点カバー工法は短期間で低コストでリフォームできるので、とても人気のある工事です。

 

葺き替え

ルーフィング

葺き替え工事は古くなったこれまでの屋根をまるごと解体、撤去し新しい屋根材に葺き替える工事です。

屋根材や下地には寿命があり、下地があまりにも劣化している場合カバー工法では対応できないケースもあります。

 

最近では葺き替え工事をご希望されるほとんどのお客様は耐震対策として瓦から軽い板金の屋根に葺き替えるケースが多いようです。

 

近年地震や台風で瓦屋根が他の屋根材よりも被害を受けることが浮き彫りになってきました。

 

強風による捲れや、割れなどの被害に加え、地震などで落下する瓦による二次被害も目立ちます。

また地震に際に瓦を使用している住宅が重心の位置が高いことから大きく揺れるメカニズムも立証されています。

 

一般的な家屋(30坪)の場合、瓦屋根だとなんとその重さは約6tに達します。

軽自動車(700~800㎏)が7~8台相当の重さです。

 

それに比べ同じ坪数(30坪)で金属屋根に葺き替えた場合は、約10分の1(600㎏程度)まで軽くすることができます。

 

それによって家の重心の位置が下がり、地震によるリスクは大幅に軽減されます。

 

屋根の軽さは耐震性に直結します。

 

 

工事業者を知る

 

施工に用いる屋根材や工事内容によって職人が変わります。

大まかに3つに分かれますのでご確認ください。

 

 

建築板金工

 

建築板金工は金属屋根と金属外壁の工事を専門とする職人になります。

自動車分野にも板金工がいるので、建築板金工と呼ぶことが多いようよう。

板金専用のハサミやつかみなどを使い、鋼板を切ったり曲げたりする技術が専門になります。

 

瓦葺工

 

瓦葺工は日本の伝統的な瓦屋根の工事を専門とする職人になります。

瓦を葺いたり漆喰を塗ったりするのが専門になります。

 

塗装工

 

塗装工は塗装を専門とする職人になります。

塗装工が屋根材を仕上げることはありません。

 

 

見積りをとる

見積りとは、工事内容や工事範囲を表す大事なもので曖昧さは許されず、明瞭で分りやすい必要があります。

 

見積りと一言でいっても、その中には様々な作業が含まれています。

 

まずは現状の家の状態を把握するために建物調査を実施します。

ここをしっかり行わないと、いざ工事が始まってから見落としていた箇所を追加工事として請求されたり、業者さんが知らんぷりをしてそのまま工事を進めてしまうケースもあるようです。

 

ですので、屋根工事する前はとにかく入念な現地調査とプロとして適切な現状の把握が求められます。

弊社では1件の調査に対して1時間以上の時間をかけ、ハシゴやドローンなど様々な機械を使い、徹底的に調査し、その調査結果を建物診断書という書式でお客様にお渡しし、分かりやすくお伝えするように徹底しています。

 

次に大切なのが見積りの明瞭さです。

見積書とはお客様にご提案する工事の詳細の根拠を示すものであり、そこが適当だったり曖昧だったりすると業者側が意図的に隠している、横着している、高い金額で取ろうとしているというような構図が出来上がってしまいます。

 

仮に業者さんに悪意がなかったとしても、後々工事内容や工事範囲などで業者さんと食い違いがでたり、トラブルの原因になることが非常に多いので気を付けてください。

 

建物診断を終え、お見積を頂く際に業者さんから工事プランの提案を受けることになります。

その際に納得できないなら何社でもお見積りを取ることをお勧めします。

相見積もりは決して悪いことではないので、気兼ねなく相見積もりしてください。

 

いろんな業者さんがいて、いろんな工事提案を受けるかと思います。

少額の部分補修プランと全体的に修繕するプランを用意してくださる業者さんもいれば、自信をもって「この工事だけをおすすめします!」といった一つだけ提案してくる業者さんもいるかと思います。

 

そういった場合には3社ほど相見積もりをしておくと、比較対象ができて最終的に決断しやすくなると思います。

 

大切なのは、お家の現状に合った適切な工事かどうかと、お見積りが明瞭であるか、そして最後にアフターサービスや補償について充実している業者さんかどうかで選ぶのがいいかと思います。

 

どうしても不安がぬぐえず安心して工事をしたい場合ですが、工事の際にリフォーム瑕疵(かし)保険に加入することをお勧めします。

 

リフォーム瑕疵保険とは工事に欠陥が見つかった場合、保険会社からリフォーム会社へ保険金が支払われる保険になります。

補修費用を賄うためにリフォーム会社が登録している必要がありますが、万が一瑕疵があった場合には、施主様は無料で欠陥部分を直してもらえます。

また仮にリフォーム会社が倒産した場合でも、施主様に保険金が支払われる仕組みになっています。

 

ただこの保険を活用するには、リフォームの施工を依頼する会社が【国土交通省大臣指定 住宅瑕疵担保保険責任保険法人】でなくてはなりません。

 

もちろんキンドリーホームは国土交通省大臣指定 住宅瑕疵担保保険責任保険法人ですのでご安心下さい。

 

リフォーム瑕疵保険に加入している業者さんは公開されているので一般社団法人住宅瑕疵担保責任保険協会のWEBサイトだ公開されています。

リフォームのあと万が一欠陥が見つかった場合に備えて、施工会社がリフォーム瑕疵保険の加入しているか調べておきましょう。

 

 

 

まとめ

屋根は大切なお家を守ってくれる重要な役割を担っている部分です。

屋根は普段から見えないからこそ、定期的に専門業者に点検をしてもらうことが大切です。

いざ壊れて雨漏りしてからだと手遅れになってしまうので、早め早めに見てもらってください。

 

横浜市で屋根工事のことならぜひキンドリーホームにお問い合わせください。

安心させて任せてもらえる自信があります。

屋根のプロがお客様に寄り添って分かりやすくご説明します。

 

もちろん建物診断やお見積りは無料です。

屋根材のサンプルなどもお持ちしますので、実物を目で見て触ってみてください。

 

ご一読いただきありがとうございました。

 

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