【屋根リフォーム】折板屋根とは?特徴やメリット、メンテナンス方法について
折板屋根とは?特徴やメリット、メンテナンス方法について
折板(せっぱん)屋根をご存知でしょうか。
ピンと来る方はあまりいないと思いますが、実は身近な存在です。
倉庫や工場、プレハブなどに使用されることが多い屋根です。
折板屋根はホームセンターにも置いてあります。
誰にでも購入することができるので、庭の物置をつくるなどのDIYでも利用されています。
折板屋根とは?
「折板」とは金属屋根の代表的な工法です。
折り紙の山折り谷折りを繰り返すように鋼板を台形の波型に成形して作られています。
昔は折板屋根を作る際、トタン板が使用されることが主でした。
現在では材料はガルバリウム鋼板が多いです。
フッ素鋼板やカラーステンレスもありますが、強度はガルバリウム鋼板と変わらないのに高価なので使われることは少ないでしょう。
重ね式折板屋根
折板屋根の中でも多く採用されるのが「重ね式折板屋根」です。
取り付け金具とガルバリウム鋼板をボルトナットで固定する工法です。
カーポートや物置といった小さな建物に採用され、耐風性に優れた工法です。
屋根外側にはボルトが露出し、経年と共に錆びていることが多いです。
ボルト部分のメンテナンスが定期的に必要になります。
ハゼ式折板屋根
鋼板の継ぎ目を折り曲げてつなぎ合わせる工法が「ハゼ式折板屋根」です。
ガルバリウム鋼板に手を加えない為、見た目がスッキリするだけでなく防水性に優れています。
工場や倉庫や駐車場などの大きな建物に採用されることが多い工法です。
折板屋根のメリットとデメリット
折板屋根のメリットとデメリットを紹介いたします。
折板屋根のメリット
折板屋根の最大のメリットは施工コストにあります。
一般的に建物に屋根を葺く場合、野地板やルーフィングといった下地を造る必要があります。
しかし、折板屋根は下地の必要が無く、ボルトナットを利用して梁に固定をします。
その為下地の費用が不要になり工期も短くなる為、低コストで施工を行うことが出来ます。
折板屋根のデメリット
デメリットの1つとして断熱性、遮熱性が良くない事があげられます。
金属屋根のため暑さや寒さなど外気温度に大きく影響されます。
本来の屋根と違って屋根裏という空気層が無く、ガルバリウム鋼板1枚な為、外の冷気や熱気が室内に届いてしまいます。
折板屋根の多くはガルバリウム鋼板に代表される「鉄」素材です。
長期間メンテナンスしないで放置すると錆びが発生する恐れがあります。
錆びは穴あきによる雨漏りの原因となるため定期的な塗装メンテナンスが必要になります。
折板屋根は勾配が緩やかなので木の枝や落ち葉などが屋根の上にたまるとさらに錆のリスクが高まります。
折板屋根に限らず金属系屋根の弱点である音の問題です。
特に折板屋根はガルバリウム鋼板1枚の為、弱い雨でも音がうるさいと感じてしまうことも多いです。
折板屋根のメンテナンス
折板屋根の寿命はおよそ35年~40年前後です。
鋼板の厚み、鋼板の種類、メンテナンス頻度によって折板屋根の寿命は大きく前後されます。
折板屋根は金属屋根です。
塗装によるメンテナンスは定期的におこなうことを心掛けてください。
塗装だけではなく不具合が発生した際はその都度メンテナンスを行う必要があります。
その中でもボルトナットの劣化、ネジ穴周りのサビが代表的です。
ボルトナットはステンレス製が主に使用されておりますが、年代によっては鉄製の金具が使用されております。
鉄製の場合は錆びてしまうと脆くなったり、取り外しが出来なくなってしまいます。
錆びる前に交換するなどのメンテナンスを行うのが良いでしょう。
屋根の暑さ対策に遮熱塗料での屋根塗装をおすすめします
折板屋根は金属屋根のため日差しの熱を吸収しやすいです。
屋根にたまった熱はダイレクトで室内に伝わります。
そこで夏の暑さ対策として遮熱塗料での塗装をおすすめします。
屋根表面はもちろん、室温の低下にもつながります。
特に室内が暑くなりやすい工場などでは遮熱塗料が採用される事が多いです。
まとめ
今回は折板屋根の特徴やメンテナンス方法をご紹介しました。
折板屋根のメンテナンスの参考にしていただきたいと思います。
キンドリホームは遮熱塗料での屋根塗装を多数行っていますのでお気軽にご相談ください。
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